追手門学院高校・表現コミュニケーションコース活動ブログ

大阪府茨木市にある追手門学院高校・表現コミュニケーションコースの活動ブログです。普通課のカリキュラムに週8時間、演劇とダンスの表現教育を行っています。日々の活動の様子をお伝えします!

特別講座「コンタクトインプロヴィゼーション」

 

こんにちは、追手門学院高校・表現コミュニケーションコースです!

 

今回は、7月14-15日にかけて実施された特別講座をレポートしたいと思います。

 

★特別講座とは・・・?★

通常授業とは別に、外部の講師をお招きし、

表現コミュニケーションコースの生徒に対して行われる講座のことです。

 

外部講師は、その世界の第一線で活躍するアーティストの皆さん!

他では滅多に受けることのできない貴重な講座を体験することができます。

 

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特別講座(舞踊)

「コンタクトインプロヴィゼーション

講師:坂本公成さん、森裕子さん

 

★コンタクトインプロとは・・・★

 

正式名称は、コンタクトインプロヴィゼーション

コンタクト(接触)、インプロヴィゼーション(即興、その場で作り出すこと)を結び合わせた身体技法。人や物との接触をもちながら、「力」「重さ」「意思」などの受け渡しを基本とした即興形式のダンス。

 

ダンサーにより実験的に生み出されたこの「コンタクトインプロ」という手法は、現在ではアート、セラピー、社交など様々な領域で活用されています。

 

参考動画を見てみましょう!

 相手の体に乗ったり、乗せたり、自由にコンタクト(接触)をしています。

 ご覧の通り、固定の振付が決まっておらず、その場で相手に合わせて動きを編み出していますね。(即興)

これが、コンタクトインプロヴィゼーションの大枠となっています!

 

 

★講師の紹介★

 

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坂本 公成(さかもと こうせい)写真右

振付家、演出家。ダンスカンパニーMonochrome Circus主宰。

京都大学で美学を学び、京都精華大学大学院にて人類学を学ぶ。フランス、ドイツ、ポルトガルなどヨーロッパやUSA、そしてアジア十数カ国ほか国内外で作品を発表。「身体と身体との対話」というテーマから「コンタクト・インプロヴィゼーション」の普及や開発に興味を持ち、更に空間、家具、コミュニティー、建築、都市とその射程を拡げた活動を展開中。 平成19年度京都市芸術新人賞受賞。現在天理医療大学非常勤講師、京都精華大学ポピュラー・カルチャー学部非常勤講師。

 

森 裕子(もり ゆうこ)写真左

ダンサー、振付家。

「身体との対話」をテーマに様々な公演、ワークショップ、京都国際ダンスワークショップ・フェスティバル代表。 コンタクト・インプロヴィゼーションのワークショップ講師としても国内で多数講師をつとめる。近年は dumb type の藤本隆行と「lost」をはじめLED照明を用いた作品づくりを進行中。踊ることの根源的な「楽しさ」を伝えたいと願っている。

 

 

今現在、コンタクトインプロヴィゼーションを 世界に広めているお二人に講師を務めて頂きました!

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/宜しくお願いします!\

 

コンタクトインプロを行う際に、

講師の森裕子さんは守って欲しい3つの項目を教えてくれました。

 

【コンタクトインプロを行う際に守って欲しい3つのこと】

1.自分の体を聞くこと

2.相手の体を聞くこと

3.自分の体は自分で守る

 

コンタクトインプロは「他者(物)と自分との関係性」によって動きを生み出します。

だからこそ、自分だけでなく相手の体の状態を聞く(感じる)ことも必要なんですね。

しかし、完全に相手の体の全てを理解できるわけではありません。他人とコンタクトをする中で、痛いと思ったり危険だと感じたときは、相手に教えてあげることも重要です。

これが「自分の体は自分で守る」ということですね。

 

 

それでは実際に取り組んだワークの様子をいくつか見ていきましょう。

 

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★これは目をつぶり、相手がどんなポーズをしているのか探るワークです。

 

視覚をなくすことで、「手の感覚=触覚」で相手の体を理解するようになります。

 

さらに段階を経て、手だけではなく、体全身を使って相手にコンタクトをするワークにも取り組みました。

 

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★全身の様々な部分でコンタクト(接触)をしています。

 

上の写真は、一人が目をつぶった状態で、ペアを動かすというワークです。

このときペア同士がお互いに、体に意識を集中させて、相手がどこに動こうとしているのかを感じ取る必要があります。

 

その状態を、講師の坂本公成さんは、「全身が"手のひら"になったように」と表現していました。

 

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★相手の体を持ち上げるリフトというワークです。

 

自分の重心を相手の体にあわすことができれば、写真のように体格の差がある女性でも男性のことを軽々と持ち上げることができます!

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/できた~♪\

 

 

これ以外にも、2日間×約3時間、相手と自分の体を感じ取りあう、様々なコンタクトインプロのワークに取り組みました!

 

「言葉だけに頼ることなく、あらゆる感覚を使って相手の情報を感じ取る」ということは究極的なコミュニケーション能力の一つではないでしょうか。

 

表現科の授業では、演劇・舞踊を通してその力の育成に励んでいます。

 

今回の特別講座「コンタクトインプロ」を通して、いつにも増して、その能力の大切さ・難しさ・楽しさに気がつくことができたのではないかと思います。

 

坂本公成さん、森裕子さん、

貴重なお時間をありがとうございました!

 

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 /相手の体にコンタクトしながら・・・イエーイ★\

 

 

***

 

坂本公成さん、森裕子さんの詳しい情報はこちら!

お2人が所属するダンスカンパニー

MonochromeCircus(モノクロームサーカス)

 

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★おまけ・・・

 

特別講座は、オープンスクール本番直前に行われたため、講座終了後、なんと講師のお2人が残って通しの練習を見学してくださいました!(゜◎゜)!

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真剣に感想を聞いています・・・

 

本番前に外部のお客さんに見ていただくことができて、

生徒たちの気も引き締まったのではないでしょうか?!

 

本当にありがとうございました!♪

 

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