教員同士のリフレクション

GW明けからオンラインで再開した表現の授業にも次第に流れができてきました。生徒、教職員一同、対面での授業を首を長くして待ちながら、今できることを着実に進めています。

 

演技の授業では、高1は意識調査を経て実際に身体を少しずつ動かしています。

高2は前年度の”自分と向き合う学び”の振り返りから、これからの”協働”に向けてのレクチャー&ディスカッション。昨日は相手の提案を受け入れ、さらに自分の提案を返す”Yes and”をペアで実践しました。

 

高3はこれまでの経験を押し広げてコミュニケーションについてみんなで考えています。前回の高3の授業では、「コミュニケーション力はなぜ必要か?」を小グループで話し合った後で、石井先生が社会の維持、発展とコミュニケーションの関係についてレクチャーを行いました。

 

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オンライン授業の様子

 

授業後、神永先生からレクチャーに用いられた言葉に対する疑問が投げかけられ、演劇担当の教員4人でのディスカッションが始まりました。そこでは、表コミが掲げる〈コミュニケーション〉という言葉の定義に始まり、〈多様性〉をどう捉えるか、言葉と身体の関係、演劇=観衆に向けて一方的に語ることの権力性、人間の生と芸術/表現の関わりなど、多岐にわたる、しかし一貫して本コースの理念につながる議論が展開されました。

ここで少なからず共有されたのは、表コミの〈コミュニケーション〉とは、就活などで重視される、高度に加速した自由主義経済の勝ち馬に乗るための道具ではないということ。そうではなく、より根本的な身体を通した(開いた)他者との接触から、高次の〈他者理解〉や〈思いやり〉〈自己変容〉を考えていくものだということです。

 

この議論を生徒とも共有するためには、さらに私たちに身近な言葉を用意しながら、複雑さを捨象してしまわない慎重さを常に持っていなければなりません。もちろん、言葉が全てではなく、実際のワークでは非言語の理解を多分に含みます。

 

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同時に、教員の言葉−経験で得た非言語の理解−生徒自身での再言語化を3年間の(そして生涯をかけての!)学びを通じて実現してほしいと願っています。そのために教員に何ができるのか、今後もどんどん意見を出し合っていきたいと思います!!

 

本校では、全教科でリフレクション(学習内容の振り返り)を重視したカリキュラムが組まれていますが、教員同士でも立場を問わず知識や経験を寄せ合って授業のリフレクションを欠かしません。

それが白熱したある日の表現準備室の様子でした。