6月にはいって2週間は各学年、週3回の登校&対面授業日が設けられ、オンライン授業との併用期間になりました。
表コミ高3演技の授業では、Instagramの「ストーリー」機能を使って、今年度の中学3年生に表コミの魅力を伝えるプロジェクトを始動しました!
まず、演技専門の15人の生徒を3グループに分けて、企画会議を行いました。さすが高校生、私たちがイメージしていたものをはるかに超えるアイディアの連発です。本校が用いているgoogle meet然り、生徒たちの新しいツールを遊び尽くそうという姿勢には、私たち大人が学ばされます。
その後、対面授業が可能な日に校内での撮影を行い、各班が使う素材をためていきます。「ストーリー」は1枚15秒が上限なので、撮影にも様々な工夫がされているようです。企画出しの話し合いでは聞き役に回っていた生徒も、自分なりの関わり方を考えて撮影に臨んでいるのが印象的です。また、1年2年と積み上げてきた数々のワークを、しっかり自分たちの言葉で説明できていることにも素直に感心します。
そして、今日の授業では、わずかな時間でしたが、オンライン上で鑑賞会をしました。他班自班の作品に対する批評も出て、さらなるブラッシュアップが期待できます。
何より私たちの期待をはるかに超えてプロジェクトが発展していく原動力は、生徒たち自身が表コミでの活動を、その魅力を、全力で外部の方々に伝えようとする熱意です。最初にこのプロジェクトを生徒たちと共有した時点で、生徒たちは私たち以上に熱意をもって、アイディアを駆使して、そして何より楽しんで作品を完成させました。その楽しさは、作品からもその空気は十分に感じられると思います!
表コミのインスタアカウントで随時更新していくので、ぜひご覧ください!!
(「ストーリー」は24時間で消えてしまいますが、生徒たちの力作は「ハイライト」としてプロフィールページで見られるようになっています!)
【表コミインスタアカウント→@otemon_hogen】
<追伸>
今回は多くの生徒たちに身近な「ストーリー」を使いましたが、他にも様々なメディアで同様のプロジェクトが可能ではないかと考えています。
〈ある特定の組のために作品は変更されてある。だから、「ある特定の組」という条件を無くしたとき、変更の結果は宙に浮く。変更の意図をふくめて作品なのだから、「ある特定の組」という条件を無くすことは、作品に改変を加えることになる。〉(鈴木一誌『ページと力』青土社、2018・12)
舞台面、客席との距離によって身体の使い方や言葉の発し方が変わるように、「ストーリー」とツイート、ブログではそれぞれ用いるべき言葉やヴィジュアルイメージは変わってくるでしょう。
環境が与える身体-言葉の変容に自覚的になるための一つのワークとして、様々なメディアを使い果たす。メディア=舞台の特質を考える→個人で企画を考える→持ち寄って話し合う→制作する→相互批評の流れを充実させながら今回のプロジェクトを発展させていければ…と個人的には考えています。