2年生では、探求科の授業にも取り組んでいます。
3学期のテーマはレイアウト。
今日はこれまで授業のなかで作成した〈交換短歌日記〉から、お気に入りの歌を空間に配置してみる実験を演習室で行いました。
選んだ短歌から連想した自分の記憶やイメージ、解釈、読み間違いまで素材にしてレイアウトを組み立てます。
学校ではマス目や罫線で縁取られた枠に文字を一方通行で整列させる作法があたかも正しい書き方として教えられます。
しかし本当に?少なくとも、それだけでは書けないことがあまりに多すぎるのではないか、そのことを無視して身体と言葉を直線で結ぶことが”書けなさ”の安直な原因になってはいないでしょうか。
砂浜と山肌とアスファルト、地面のレイアウトが歩行者にそれぞれの意味を与える(そして私たちは環境の意味から歩き方を調整する)ように、紙面と文字のフォント、大きさ、色、配置が意味にどう関わるか、鑑賞者にどう作用するか、身体と記号の接地面で思考します。