追手門学院高校・表現コミュニケーションコース活動ブログ

大阪府茨木市にある追手門学院高校・表現コミュニケーションコースの活動ブログです。普通課のカリキュラムに週8時間、演劇とダンスの表現教育を行っています。日々の活動の様子をお伝えします!

ヒョーコミプレゼンツ!#4 卒業生インタビュー【桃木あずさ】

 

ヒョーコミプレゼンツ!第3回!!

インタビュアーは、表コミを「はじまり」から知る表現科教員の福岡が務めます★

 

幼少期からバレエを踊ってきたあずさ。
高校在学中に型にはまらない自由なダンスに魅了されてイギリス ラバンセンターへ留学。現在は夢に向かって新たな進路に進んでいます。留学中の体験も含めてお話聞きました!

 

ー今の所属を教えてください。

履正社国際医療スポーツ専門学校の1年生です。去年までは、イギリスのトリニティラバンに留学していました。

 

ーそもそもなんで留学しようと思ったの?

ラバンに行こうと思ったのは、表コミでダンスのインプロ(即興表現)とかラバンのメソッドに近しいものを勉強していくうちに、枠に囚われない自由な表現を追求したいと思ったからです。でも留学して、いろいろ授業を受けたんですけど、ダンス解剖学、身体の構造のことを学ぶのが面白くって。もっとダンスに関連するからだのことを学びたいって思って、今の学校に入り直しました。私もバレエをしていて怪我した時に、整骨院とか行っても治療してもらえる先生がいなくて、痛みを伝えても伝わらないことがあって。すごくもどかしい思いがあって、治して欲しいのに治してもらえないっていうか・・・。それで、解剖とか知識をつけてダンサーに特化したトレーナーになりたいと思ったんです。ラバンに行った経験も生かしたいと思って。それで今は、理学療法士の勉強をしています。

 

ーなるほど。あずさにとって表コミで過ごした時間はどんな時間だった?

1つの成長過程になったと思うし、知らなかった自分をしれるきっかけにもなったかな。あとは、他者との関わり方、コミュニケーション、誰かを受け入れて、その人はその人のままでいいということを感じられるようになりました。うん…自分自身のことも受け入れられたし、新しい自分もみることができたと思えたし、あとは、人との繋がり方は言葉だけでなくていいんだと思えました。相手の雰囲気とか感情を感じられるようになったし、その人の空間に入ったり、相手を察することもできるようになったと思います。

 

ーここでの学びが今の生活に生かされてるって感じることってある?

留学の時に特に感じたんですけど、言語が通じなくても、コミュニケーション力があれば言葉の壁を超えられるって思いました!言葉がわからなくても、オープンマインドでいると友達から話しかけてもらえたりして。肌感覚でなんとなく相手が言おうとしていることも感じ取ることができたので、コミュニケーションでは苦労なかったです(笑)あと、今のやっている医療の仕事って、人と対話する、常に相手がいる立場で仕事がすすむ職業だから相手の状態を観察する場面でいきていると思います。基本的に、病人や怪我人を相手にするから、身体的・精神的な部分を察知してその背景を想像することが自然にできるから、役立ってるなって思います。

 

ー3年間の授業の中で印象に残っていることってある?

「同期のワーク」喋らないで相手の出しているエネルギーや雰囲気を汲み取らないと進まないから、身体を開くこと、相手を信じて、信頼関係がないとうまくいかないワークで残ってます。割と自分たちの学年はうまくいかなかった(笑)そこで、我が強すぎると一緒に何かをすることは難しいと思いました。あとは「空間把握のワーク」。あのとき、めっちゃ怒られました(笑)

 

ーあー覚えてるよ!(笑)怒られてたね。

でも、先生からの指摘をがあったからこそ、あのとき自分たちが自分勝手なんだと自覚できたと思います。今思うと有難い環境だったなって。表コミって、良いことだけじゃなくて、ダメな部分も言ってもらえるから、気づきも大きかったし、客観的な視点で見て指摘してもらえることがありがたかった。

 

ーでもさ、先生から指摘されたときってどんな気持ちがするの?

んー自分が固定概念をもったままだったから、そうじゃなくていいという新しい選択肢を持たせてもらえてる感じがしてました。こう思ってたけど、これじゃなくてもいいんだって思えて、次のアイディアが生まれたり、違う思考回路を持てるきっかけになったなって思います。

 

ー怒られてる!って感覚はあった?

ありました(笑)でも、わーって怒られるっていうよりも、図星を当てられる感じで、くるしって感じの怖さ(笑)でも、そこから逃げずに気づけるし改めることができるし、あーですよね…薄々感じてはいたけどっていうことを言われるから、納得してました。

 

ーわかる(笑)じわじわくる感じよね。じゃあ、表コミの3年間で変化したことってある?

あります!入学した時は、宝塚受けたいってことに拘りがめちゃくちゃあって。自分の思うようにいかないとモヤモヤするし、人の意見を聞いても受け入れられなかったし、自分勝手な部分があったけど、今は、他の人の意見を聞ける容量が広くなったと思います。あと、人を受け入れられるようになった。「他人は他人軸で生きていて、自分は自分軸で生きている」という言葉とか、「自分の体がいい方向、心が行きたい方向に進めばいい」って言われて、素直に自分がしたいことしていいんだって思えるようになりました。

 

ー素直に自分がしたいことができるようになって、ずっとやってた踊りへの概念とかは変わった?ずっとバレエやってたよね?

変わりました。バレエは形に則って、型をどれだけ美しく見せるかを考えるので、ずっと形が綺麗にとれることがいいと思ってましたけど、型にはまらなくても美しいと思える感覚が生まれた。今では変なことを率先してしまいます(笑)型がないと正解がないからこそ、自分がしたいことが正解だと思えるようになったし、素直に出てくる自分の表現を受け入れられるようにもなったかな。

 

ーそれも、自分を受け入れられるようになったってことなんだろうね。表現科の先生たちのことはどう見えてた?

1年目は怖かった(笑)自画像のこともあるし、嫌なところを突いてくるし。でも、助けてくれる存在でした。全部答えを言ってはくれないけど、レールを提示してくれて、自分の知らない世界を教えてくれる感覚がありました。あと、先生たちの言葉のチョイス、言語化された言葉がしみるんですよね。

 

ー全部メモってたよね。あずさ。

はい(笑)今でも全部授業の記録コメント残してます。今でも振り返ることあります。

 

ー真面目だな〜(笑)じゃあ、最後に。表コミを色で例えるとあずさは何色?

オレンジ

 

ーおお〜オレンジ!理由は?

空間が暖かいから。蛍光色じゃなくて優しめのオレンジ、包み込んでくれる感じの。愛情も含めて、優しいって感じ。

 

▼在学中

 

 ▼現在

 

【最後に一言】 

表コミでの3年間はかけがえのない大切な時間です。
「みんな違ってみんないい」
自分と人ととの違いを面白がり理解し合い助け合う。ここにはその環境があり,お互いに成長し合える素敵な場所です。
表コミに在籍できたことは私にとって財産です!表コミ大好き!ありがとう!